大分浄土寺 板戸截金‏


浄土六鳥並びに蓮華図截金描画 平成23年完成

平成20年 大分県浄土寺様より、
来迎殿内の浄土曼荼羅図の前に建てる建具の腰板に、
浄土六鳥と蓮の花を入れてほしいとの依頼を受けました。
浄土六鳥とは、白鳥、孔雀,鸚鵡、舎利、迦陵頻伽、共命之鳥です。(極楽鳥)これらの鳥はみな阿弥陀仏が教えを説くために、鳥の姿に変化したものです。

蓮華の色は、青色、黄色、赤色、白色です。しかし青色の蓮は現実には存在しません。

地上では黄金が広がり、常に天音の楽が奏でられ、極楽鳥が飛び交います。
池には、車輪のような、大きな蓮華が咲き、光り輝いて微妙な香りが漂っている様子です。

浄土宗の経典阿弥陀経にある極楽浄土の世界を、自分なりに截金で表現しました。
色ある部分は、色銀箔を用いました。砂子にして蓮の葉を表現し、鳥の羽は繰り抜いて貼りました。

幾何学模様の装飾が截金本来の美しさですが、
この浄土六鳥と蓮華を絵画的に描くことで、
新たな截金の可能性を発見することができました。
本堂舞台奥の板戸12枚に入れて頂いています。

大きさ:
【浄土六鳥】 6枚 縦41㎝ × 横46㎝
【蓮華】 4枚  縦47㎝ × 横52㎝ 2枚 縦47㎝ × 横82㎝

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